急すぎる展開

大幅に転機が訪れた。私は少なくともユーザーの有志が疑問に思った事をガンホー社が真摯に受け止め、公知スペースで回答を行った事には、それなりの意義を感じる。
以下に12/17 午後1:00時点での彼らのサイトに掲載されていた文面のコピーを掲載する。

ラグナロクオンライン 公式ページに掲載された告知
公開質問状内容
公開質問状回答

そして私の個人的な見解(引用が長いのでBookmark入れておく)

まず、一度は彼らの発言をゆっくり読んでみて欲しい。掲載にあたり表示を好ましくするための最小限の修正を加えた。文章自体の変更は行っていない。

ユーザー各位、及びRagnarok Onlineユーザー有志御一同様

 

2002 12/17

 

弊社におきまして本日17日、ユーザーの有志の方とお話をさせて頂く機会を設けさせて頂いておりました。
しかしながら諸般の事情におきまして、残念ながらお話をさせて頂くことができない状況となってしまいました。
弊社としましては、本件誤解の無きようご説明をさせて頂きたいと思います。

先般12月9日、弊社にユーザー様よりご連絡を頂きまして
「署名を集めたものを直接持ってご訪問される」旨のご連絡をお受けいたしました。
弊社としましては、ユーザー様のご意見を直接伺える機会と捉え、是非お会いしたいということで、ご回答させて頂きました。
Web等での活動とのことでしたので、早速どのような活動をされているのか確認をさせていただきましたが、その時点では内容が未確定であるとのことでしたので、後日改めて確認をさせて頂くこととしておりました。

その後、ご連絡を頂き「雑誌記者を同行されたい」とのお話を頂きました。
弊社としましては、記者の方が入られ取材を兼ねたお話をさせて頂くことは企業として出来かねる点、また売名行為などあらぬ誤解を発生し、健全な活動のイメージが損なわれてしまう点、弊社としてもユーザ様の生の声を直接聞かせて頂きたい点をお話させて頂いた上で、こちらとしてもお話できる点はお話したいとご連絡させて頂きました。
ご対応いただいたユーザー様もその点はご納得頂けましたものと思います。

昨日、ご質問の内容が確定されましたかどうか、我々としても事前にご回答を検討させていただく上で確認をさせて頂きました。
すると該当活動において、雑誌社に向けて記事掲載依頼のメールが掲載されておりました。
社内にて会議検討の結果、残念ながら事前にお伺いした内容とは異なり、
このようなご対応をされている件に関して、お会いすることは困難である旨をお伝えすることを決めさせていただきました。
前日ということで早急にご連絡をさせて頂く必要があると考え、急遽夜分ではありますが
ご訪問頂くユーザー様に昨日中にご連絡をさせていただきました。
その際、署名と共に公開質問と明記されました質問状に関しては、ご連絡差し上げた際にも読ませていただくことをお話をさせて頂きました。

お会いすることはできない形となってしまいましたが、本件の御質問内容に関し、弊社としてお返事をさせて頂きます。
内容に関しましては下記をご覧いただければ幸いです。
貴重なご意見ありがとうございました。

公開質問状内容
公開質問状回答

弊社としましても、ユーザーの皆様と共にラグナロクオンラインを発展させていきたいと
切に考えさせていただいております。
しかしながら、力不足にてユーザーの皆様の御期待に答え切れていないのも現状と痛切しております。
至らない点、多々ある部分に関し、ユーザー様のご意見を出来うる限り反映させていけるよう今後とも弊社は更なる努力を進めさせていただく所存です。
是非、御支援の程よろしくお願い申し上げます。

ガンホーオンラインエンターテイメント株式会社
ラグナロクオンライン運営チーム

注意:回答当初の体裁を守る為に、上記文章中のLink部分を下記にコピーした。
内容に関しては体裁を変更する程度の変更しか加えていない。

 

公開質問状内容

公開質問状内容

2002 12/17

 

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
代表取締役社長  孫 泰 蔵 殿
Ragnarok Online ユーザ 有志一同
現状の運営状況と今後の運営方針についての公開質問
貴社におかれましては、12月1日よりRagnarok Onlineの有料サービスを開始されておりますが、サービス開始より17日経過した、12月17日現在、貴社が公式サイト上及び、
プレスリリースにて発表されたサービス(不具合対応を含む)について現状、十分なレベルの物が提供されているとは言い難い状況であると思われます。
従いまして、今後貴社のサービスを利用する顧客(ユーザ)または以後登録を希望する者にとって、現状及び今後のサービス内容を他のMMORPGなどと比較検討しサービスの利用の参考にするため現状不明確となっているサービスにつきまして回答して頂きたく、本状を送付させていただきました。

まことに勝手ではありますが、下記1.〜13.すべてに対する返答を、対応内容および対応予定期日を検討の上、回答期限を2002年12月25日までとさせて頂き、回答はRagnarokOnline公式Webサイトで発表して頂きますようお願い申し上げます。
なお、GungHo-ID、課金、アトラクションIDに関わる問題には、対応待ちの方の安心材料として、全てについて対応した実数を挙げていただくようお願いいたします。
上記期日は、ユーザまたは以後登録を希望する者にとって、今後のサービス内容を他のMMORPGと比較検討するために指定するものであります。
なお、この質問状に強制力はいっさい有りません。
しかし、消費者契約法により事業者は正確な情報提供を努力することが定められております。


質問フォームのページについて
・GungHo-ID登録フォームのページと同じく個人情報を扱うページであるにも関わらず、セキュリティが施されていないように見えます。(SSL施行などの暗号化の有無)
これは「プライバシー規定(2.情報の管理について)」に反するものであると認識できます。
また、質問フォームを修正したにもかかわらず同じ原因で情報漏洩が再発しました。
このように頻繁に情報漏洩が発生するようでは、今後安心して「お問い合わせフォーム」を使用する事ができません。

1.貴社に「予防措置の不足」は当てはまらないのでしょうか?
2.メールおよび電話を使ったサポートのみに切り替える事は無いのでしょうか?
3.今回の問題のような緊急を要する障害情報や未対策のバグ情報などをユーザー同士で共有し被害の波及を防止する観点からも誰でも閲覧が可能である公式BBSを設置して頂きたいと存じますが、貴社のお考えはいかがでしょうか?

課金管理について
・料金を支払いアトラクションIDを発行されたにもかかわらず、そのIDが使用できず、サービスを利用できないユーザがいます。
4.貴社がこのような状態は正常ではないという現状を認識し、対策をとられているならユーザーが不具合を申請してから解消されるまでの具体的な日数の現状と目標を発表していただきたいと思います。

禁止行為について
5.BOT及びチート行為を明らかな契約違反行為として扱い対応する旨がRagnarokOnline
公式Webサイト上で告知されていましたが、現在取り締りはどれほどなされているのでしょうか?
6.取り締りが厳格に行われている事を示し、ユーザーが安心して遊べる環境を作る上でも公式Webサイト上での取り締まったキャラクタ名の公開や取り締まり数など、定量的な進捗状況の報告は不可欠であると考えますが、貴社としての考えはいかがですか?
・現在、禁止行為をしてないにも関わらず、アカウント停止処分を受けるユーザが多発しています。電話で停止理由を尋ねても返答は無く、大変理不尽な思いをしています。停止理由を示さずに停止するのは、再発防止に繋がらないばかりか、貴社の運営方針自体が疑われます。
7.なぜ停止理由を知らせて貰えないのでしょうか?

スキルロスト対策・キャラチェンジ対策について
・βテスト終了後、「スキルロストの対策を講じる」とRagnarokOnline公式Webサイト上で告知がありましたが、現在被害下にある継続ユーザは、未だ期待する十分なサービスを受けられていません。
8.明確な対応策・確実な対策実施期日と現在の進捗状況を発表していただきたいと思います。
・現在、キャラチェンジ発生の際に悪意ある第三者によってキャラクタ削除や所持品処分、ステータスの振り分けなどの被害が多発しています。
9.貴社がこのような被害が起きている現状を認識されているなら、キャラクターの復活等、今後対策をとる予定はあるのでしょうか?明確な予定を発表していただきたいと思います。

サーバ稼働状態について
・貴社の設備の不足によってデータのタイムラグ及びデータの混線が発生しています。
 この事により特に以下のような現象が発生しています。
1・極度にゲームの障害となる稼働状態のサーバがある。
   1)chaos,loki,irisの3ワールド
   2)街及び敵キャラ頻出MAP
   1)、2)共に、「サーバ接続の失敗」や「接続のキャンセル」といった
   ユーザが円滑にゲームを楽しむ上で障害となる現象が多く発生している。
 2・ログイン時に他のユーザのキャラクタに接続されることがある。
   また、キャラクタのスキルが消えることがある。
 3・パーティーやギルド機能等が正常に利用ができない場合がある。

10.貴社がこのような状態は正常ではないという現状を認識しており、対策をとられるなら明確な対応策・確実な対策実施期日を発表していただきたいと思います。

Webサイトでのサポートについて
・旧公式Webサイトと比較して、現在ではサポートの連絡先が階層の深い位置にあり認識し辛く、またアカウント所持者以外はゲームについての問い合わせができなくなっています。
 これからゲームを始めてみようという方やβテストからの移行をされる方にとっては、現在のサポート体制では、サービスへの登録、ゲームの内容等、全ての手続きや事柄に対して情報が不十分であり非常に不便であります。
11.Webサイトの内容は配慮いただけないのでしょうか?

サービス提供度合の認識について
・現在は、告知のない強制排除、頻繁なサーバキャンセル、接続不能、スキルロスト、不良ユーザの放置など、ユーザの支払った対価に見合うサービスを受けられていないと感じる状態に陥りやすい状況です。
12.この現状はユーザーが容認すべき範囲であると考えているのでしょうか?
13.台湾の遊技新幹線社のような、Gravity社に依存しない行動・対策は可能では無いのでしょうか?

以上

 

 

質問に対する回答

公開質問状に関しましてのお返事

2002 12/17

Ragnarok Online ユーザ 有志各位
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
公開質問状に関しましてのお返事
平素はラグナロクオンラインに温かい御支持、御支援を賜り誠にありがとうございます。
今回頂きました御質問に関しましては、ユーザー様の貴重なご意見と感謝させて頂くと共に弊社の至らなさと、ユーザー様のラグナロクオンラインに対する熱い思いを痛感させて頂いております。

  本件に関しましては、本来有志の代表の方より直接お話を伺いながら対応させて頂く予定でありましたが、公式ページにて御連絡をさせて頂きましたとおり事前のお話の内容と異なる点がございました故、お会いすることはできませんでした。
しかしながら、本質問状は弊社としましても事実をお伝えする上で一つのきっかけであると
捉えさせていただいております。
よって本来の趣旨とは若干異なるやもしれませんが、12月16日時点で弊社が確認可能であった質問状に関しまして御回答をさせて頂きたいと思います。
なお本来であれば決定事項として確定させて頂いた内容のみをお伝えするべきとは思いますが、質問の内容にお答えするために、未決事項も含まれており、時期などに関しても明快にお答えできない部分もございます。
そちらにつきましてはあらかじめご了承頂ければ幸いです。




質問フォームのページについて
ラグナロクオンライン公式サイトお問い合わせページに関しましては、度重なる不手際を発生致しまして誠に申し訳ありませんでした。
公式サイトに告知を掲示させて頂きました通り、弊社の作業上の初歩的なミスによる再発もありユーザーの皆様に不愉快な思いを与えてしまいました。

「1.弊社の予防措置の不足」に関して

 本件に関しましては、速やかに対処をとらせて頂くと同時に、不正なアクセスと思われる
部分に関しましては適宜ログを管理し調査を行わせて頂きたいと思います。また状況によりISP等を通じ不正アクセス者を摘発するための対応策に関して、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターの御指導を仰ぎました。
また今後の改善策として御指摘頂いている通り暗号化対策やプログラムの改良に関しましても進めさせていただいております。
また、弊社にて全てのお問い合わせ内容、閲覧結果をデータベース及びログから確認させていただき、個人を特定される情報が閲覧された危険性のあるユーザー様に向けて、お詫びと対応に関する御連絡をメールにてお送りさせていただきました。
 改めまして、この場を借りてお詫び申し上げます。今後このようなことのないよう、社員一同体制の強化を図って参ります。誠に申し訳ございませんでした。

なお、一部弊社の顧客情報データベースに対し漏洩をした旨の誤解を受けている部分がございますが、今回はお問い合わせのページに対して、お問い合わせ内容が他のアトラクションIDをお持ちのユーザーの皆様に閲覧できる状態となったというものです。
弊社の顧客情報データベースの内容が外部に漏洩した訳ではございません。

「2.メールおよび電話を使ったサポートのみに切り替える構想」に関して

 βテストの経験より、ラグナロクオンラインのゲーム自体に関するサポートは内容の複雑さや趣旨のご確認をさせて頂くために度々お返事をさせて頂かなければならない点、いたずらのメール等を送られてくる点等をふまえまして限界を感じさせていただいております。
 また、電話での対応に関しましてもコールセンターの営業時間や規模の増強による費用の面などで現在の弊社の体力では賄えない点もございます。
 お問い合わせページに関しましては1to1サポートを行わせていただく窓口という面と、弊社にてユーザーの皆様のご質問の傾向等を把握し、今後重点的に改善をしていくべき点を判断させていただく為の情報蓄積を行うという機能もございます。
 今後まったくメール対応やコールセンターの拡充をさせて頂く構想がないわけではございません。
しかしながら機能を改善し、早めのお返事を出来るよう弊社も努力を怠らず、「大聖堂」としての名に恥じない機能としてお問い合わせページを発展させていきたいと考えております。
是非お問い合わせページをご愛顧頂けますよう、お願い申し上げます。

「3.公式BBSの設置」に関して

 公式BBSの設置に関しましては、弊社としては設置をさせて頂く予定はございません。
BBSに関しては管理運営に対し24時間の監視体制もさることながら、公式として俗に言う
「掲示板荒らし」や掲載削除に対する基準を明確に維持していくことが困難で、MMORPGの公的なサポートメディアとしては適していないと考えさせていただいております。
ただしユーザーの皆様の交流に関しては弊社としても推奨させていただきたく、ファンサイトリンクを弊社公式ページの中心として扱い、交流サイトに関しましてご協力をさせて頂こうと考えております。
公式ページに関しまして、ユーザーの皆様同士の交流と、弊社より提供させて頂く情報の架け橋として、今後も拡充させていただく所存です。

課金管理について

 課金管理のシステムに関しましても日々調整を行わせて頂き、現在までに基本的な不具合と思われる点につきましては解消させて頂いております。
今後も永続的に利便性を考慮しながら改良を進めさせていただきます。

「4.料金を支払いアトラクションIDが発行されたにも関わらずサービスを利用できない」に関して

 本件、弊社では記載の事実が確認されておりません。通常、該当する問題点に関しては
 ・ ログイン時のアトラクションIDの入力ミス
 ・ アトラクションIDは取得されているものの、入金キャンセルによる未入金状態
 ・ アトラクションIDが未登録、または誤って解約を行ってしまっている状態
 ・ 不正行為によるアカウント停止をさせて頂いた方である場合
 といったケースを確認させて頂いております。
弊社としましては、コールセンターまたは課金に関するお問い合わせメールにて、ユーザーの皆様の不明点に関しまして対応を進めさせていただいております。
通常、上記のようなケースの場合はMyチケッツメニューでのご確認をお願いしており、それでも不明な点に関しましてはご本人の情報に関していくつか確認をさせて頂き、ID管理担当者へのエスカレーションを行わせて頂いております。
稀に「個人情報は明かしたくない」と、対応をお断りされるユーザー様がいらっしゃいますが、弊社コールセンターではそれらの情報に関して管理を徹底させて頂いておりますため、ご安心頂いて情報をお伝え頂ければと思います。
 またコールセンターの電話に関しまして繋がらないといったお話を頂く場合がございます。
現在センターの開始または終了時刻間際は大変混雑をしており、繋がらない場合も確かにございます。
比較的午後などは空いている場合もございますので、繋がらなかった場合は時間帯をずらして御連絡を頂ければと思います。
記載の件が事実ということであれば、弊社としても至急調査をさせていただきたいと考えております。
御連絡を頂く際にはご本人様よりGungHo-ID及びなるべく詳しい状況をお伝え頂きたいと思います。
 弊社サポートに共通することですが、ユーザーの皆様からの詳しい情報が頂けず、
数回のやり取りを繰り返さなければならず、結果としてご対応させていただける件数が少なくなってしまうという事象が発生しております。
可能な限り御連絡を頂く際には詳しい状況を御連絡頂きたく、是非ご協力をお願い致します。

禁止行為について

 ラグナロクオンラインの御利用のマナーに関しましては、大多数の皆様にご協力を頂き、サービス提供各国髄一のマナーの良好さを評されております。大変ありがとうございます。しかしながら、中には問題のある行動をなされる方、特にハラスメント行為よりもツール等を利用した不正行為を行われている方がいらっしゃいます。
一部雑誌などでそれらを助長するような記事を出されているところがございますが、明らかな不正行為であり、永久にアカウントを停止させて頂く最上級の不正行為です。
気が付かずに行われている方などを、ゲーム内などで見かけられましたら、ユーザーの皆様同士ででも注意の呼びかけをしていただければ幸いです。

「5.BOT及びチート行為に関する取り締まり状況」に関して

 正式サービス開始以前より、ゲームマスターによる24時間パトロール、及びユーザーの皆様よりの御連絡の調査などをさせていただいております。
不正行為の摘発に関しましてはチート行為に関してはログの追跡、BOTの確認に関しては
弊社規定のルールにて対応をさせていただいております。
ログの内容、規定ルールに関しましては公開を避けさせていただきます。
これは弊社の規定を逆手にとり対応BOTのスクリプト記述や追跡回避等を行われる方への情報提供を避ける為です。
 また、未然にチート行為を防ぐために、弊社内にて専門でチート行為の確認を行うスタッフも選定させていただいております。
現在もラグナロクオンラインの日本語版に関して追求調査を進めており、βテスト・正式サービスを通じ過去の実績として日本よりの情報で未然に各国でのチート行為の拡大を防いでいるケースもございます。
 またこちらの調査では適宜、対象の方がBOTを使っていないタイミングも考慮した上で、
確認をさせて頂いておりますが、稀にユーザーの方で一度もBOTツールを使われていない状態にもかかわらずBOTと誤認され、他のユーザー様より報告をなされている方がいらっしゃいます。
こちらは近くで見て声をかけられたユーザーに対し、何もお返事を返されない方がほとんどです。
ラグナロクオンラインはコミュニケーションを主体にしたゲームとなっております。
ご面倒でも声をかけた方には何らかの反応を返されれば、お互いの誤解は発生しないものと思われますと、発見する度にユーザーの方にはアドバイスをさせて頂いております。

「6.取り締り状況の公開」に関して

 取り締まり状況に関し、公開をしている国も確かにございますが、本件に関しては
社内でも意見が二分しております。取り締まりを行ったキャラクター名の公開などを行った場合、そのキャラクターがアカウント停止期間を終了した後にゲーム内で受ける誹謗中傷に対するケア、取り締まり能力の限界による摘発者と不摘発者との不平等の発生、もしも冤罪であった場合の対処等問題点が残されているためです。
実際にグラビティ社との対話の中でも、問題点は残されているとの認識は一致しており、
日本の市場に適合するサービスであるか、現在も適宜議論が交わされています。
取り締まりの数などに関する定量的な報告に関して、必要なものであるかといった点についても同様です。
取り締まりを何件行ったかという数を報告させて頂くことや摘発を主体としたパトロールの拡大を行うことよりも、未然にそのような不正行為を防ぐことのほうが重要と弊社では考えさせて頂いております。
 実際に、Episode1.5の実装の際には日本側より強くグラビティ社に要望をさせて頂き、
実験的なチート行為の防護処置を取らせていただき、配布をさせて頂いております。
しかしながら、現実にはチート行為を行っている方とのいたちごっこを繰り返す状況となることが想定されております。
 このような行為を発生させないためには、ラグナロクオンラインのゲーム内でのモラル向上に関して、弊社だけではなく、ユーザーの皆様のご協力も不可欠であると考えております。
小さな行為からで結構です。是非皆様のご協力も頂ければとお願いしたい所存です。

「7.なぜアカウントの停止理由を知らせて貰えないのか」に関して。

 アカウント停止に関しましては12月1日より現在まで33名の永久アカウント停止者を
発生させていただいております。
これらは弊社として確実にアカウント停止と認定できるユーザーとして、複数のスタッフの確認の元、アカウントを停止させて頂いております。
御利用頂いているユーザー数が10万人以上いらっしゃる現状から想定させていただくに、
多発しているという点に関しましては、疑問を感じさせていただいております。
アカウントを停止させて頂いたユーザーの方に関しましては、現在コールセンター側でも1日弱の時間のずれは発生しておりますが、停止理由を御連絡させていただける体制となっております。
また弊社ゲームマスター側でもコールセンターのエスカレーションを受け事由をお話させていただける体制となっております。
また停止理由に関しましては、Myチケッツの方でもアカウント停止理由を表示させていただいておりますので、ユーザーご本人であればご確認いただけるようになっております。
そちらでご確認頂ければと思います。

スキルロスト対策・キャラチェンジ対策について

 スキルロスト、キャラクターチェンジと言われる状況に関しましては、開発元グラビティ社に弊社よりβテスト時点より明確な問題点として報告を行っており、開発元としても日本語版特有の問題ではない点を認識しております。

「8.明確な対応策・現在の進捗状況」に関して

 スキルロストに関しては開発元としても以前に経験をしている部分であり、対応ツールに関して保持している旨を確認しております。
現在そのツールを開発元に提供するよう打診をしており弊社としては到着を待っている状態です。
ただし個別の対応に関しては、1キャラクター単位で手作業で対応するしかないという状況を確認しており、対象者が大量に発生した場合のツールとしては心もとない点もあります。
弊社としては別途対策として、データベースの解析により入手した情報より自社開発での対応ツールの準備も検討しているところです。
 ですがキャラクターステータスに関しては成長システム等の関連もあり、間違った対応をした場合、キャラクターデータそのものを破損してしまう危険性も存在しております。
本件に関しては開発元よりのツール、情報の入手を最優先としており、現時点では明確な対応方法について確定していないという点をご理解頂ければと思います。
明確な対応策が確認でき次第、公式サイトにて御連絡をさせていただきます。
キャラクターチェンジに関しても開発元で専門の対策チームを組織し、ログインシステムの改善を行ってきております。
現在も国内にグラビティ社より支援チームが来訪しており、韓国の開発チームと連携を取りながら新バージョンのログインシステムのテストを行っております。
こちらは試験が滞りなく完了した場合、早々のリリースが可能と考えております。

「9.キャラクターチェンジに関連する対応予定」に関して

 キャラクターチェンジに関連したステータスの勝手な振り分け、所持品処分障害につきましては、現在のところ弊社として対応手段を保持しておりません。
開発元との協議の中でも対応が難しい旨の話をさせて頂いており、申し訳ございませんが現時点では対応が不可能というのが実情です。
 ただし、キャラクター削除に関してはキャラクター名からユーザーを特定し、ユーザーのメールアドレスを知りえる手段がない限り、行うことはできません。
 先日のお問い合わせページの内容漏洩に関連してキャラクター削除の被害の可能性のある方に関しましては全て調べさせていただきました。
被害にあわれた方が1名いらっしゃいました為、弊社側にて若干過去の情報に遡らせていただいて、キャラクターの復活をさせて頂いております。
 コンテンツの不具合点であるため、弊社としても再発を早急に防ぐために開発元と対策を進めさせていただいておりますが、本件に関しましては弊社単体での対処は不可能な状況です。
ユーザーの皆様には状況をご理解頂いた上で、もしも他の方のキャラクターが選択できてしまった場合に関し他のお客様の迷惑となることをご認識頂き、速やかにログアウトして頂き、他の方のキャラクターを操作されたりすることの無きよう、ご協力をお願いしたい次第です。

サーバ稼働状態について

 サーバーの稼動状況におきまして設備不足といったお話を頂く機会が大変多くあります。
 個々の事象に関しまして、弊社側で確認をさせて頂いております状況についてご説明致します。

1.Chaos、Loki、Irisの現状に関して
  Chaos、Loki、Irisの3ワールドに関しましては弊社にて営業権を取得後、開発元よりデータを頂いた段階で、サーバーの規定量を超えるユーザーのアクセスが存在しておりました。
  当時β1テストの時点ではそれでもサーバーの負荷となる機能は少なく、維持が出来ておりましたがβ2テスト開始以後2次職の追加、スキルの増強などサーバーに負担をかける機能が付加されました。
  当時はサーバーの負担がβ1よりどの程度増えるものか、開発元ともども計測できていない状況でもあったため、テスターの皆様にはご迷惑をお掛け致しました。
  本来であれば、新サーバーへのユーザーの皆様の移動を期待させていただきたかったところではありますが、当時既にキャラクターが十分に成長された皆様もいらした関係で移動に関しては計画通りに進めることができなかったのも実状です。
   現状、サーバーの増強を行った状況におきましても、3ワールドに関しましては1万人を超えるユーザーの皆様にアクセスしていただいております。
  この状況が思わしくない状況であることは、弊社としても認識しております。

2.サーバーの状況に関して
  各ワールドを構成しているサーバーに関してですが、詳細なスペックを申し上げることはできません。
  しかしながらワールドを構成しているサーバー単体でみた場合、日本のサーバーはラグナロクオンラインの各国のサーバーと比較しても決して劣るものではなく、パフォーマンス的にも最良のものを選択させて頂いております。
  運営会社においては、弊社の構成にくらべサーバーの台数が多いところもございます。
  しかしながら、サーバーの台数を増やしても各ワールドに1台存在しているチャットサーバー及びキャラクター管理サーバーに関してはキャパシティ限界が存在しています。
  現時点で、ギルドチャット及び弊社アナウンスが届かない等の問題が発生する時点においては、チャット機能を利用される方が限界を超え、チャットサーバーが対応しきれないことが原因で発生しております。
  本件に関してはサーバーの増設では対応しきれず、アプリケーションの改良、もしくはアクセスユーザーの分散が対応策であると考えております。

3.ネットワークの状況に関して
  ネットワーク設備に関しましては弊社として独自のノウハウを投入している部分でもあり、現状ローカルアクセス及びグローバルアクセスの双方において、弊社のキャパシティにて十分な余裕がございます。
  ネットワークの帯域不足による遅延などは一切発生しておりません。

4.パッチダウンロードに関して
  パッチのダウンロードに関しては通常時において弊社で保有しているサーバーにて対応が可能であることをβテスト時に確認をさせて頂いております。
  しかしながらEpisode1.5や今後想定される大規模機能追加パッチに関してはパッチのダウンロードによってゲーム自体の利用帯域に影響がある危険性から、弊社としては別途ダウンロード配信協力会社の支援を受け対応をさせていただいております。
  こちらに関しては、開発元より事前のパッチサイズの連絡を早期に頂くことと、それに対しての臨時増強対応が不可欠な部分となっております。
  弊社としては、この部分に関するノウハウを早急に蓄積し、速やかなパッチダウンロードをご提供できるよう日々努力させていただいております。

「10.サーバーの稼動状態の対策」に関して
 弊社としましては上記のような状況より、状況改善にはユーザーの皆様の分散アクセスを推進させていただく必要があると考えております。
 ですが、単に新規のワールドを構築していくだけでは、旧来よりの3サーバー、またはFenrirのユーザーの皆様に移行をして頂くことは難しいとも認識させて頂いております。
 現状未確定な状態ではございますが弊社としましては、「マイグレーションプラン(仮称)」という施策を検討させて頂いております。これは、新しく構築するサーバーのうちいくつかに対し、「移住推奨」サーバーと定義させて頂き、旧来よりの3サーバー及びFenrirにてお持ちのキャラクターを人数限定で文字通り移住させるという施策です。キャラクターの持っているアイテムは移動することはできませんが、前のサーバーでのレベルとステータスをそのままに、ある程度のZenyを支給させて頂く形で移行を弊社で行わせていただくというものです。
 本施策により、ユーザーの皆様の本質的な分散が可能となると想定させて頂いておりますが実施にはいくつかの問題点もございます。
  
  ・ ギルド機能との整合性
  ・ 複数のサーバーからの移住の場合、キャラクター名の重複
  ・ 移住推奨サーバーでの新規参入者との極端なレベルギャップ
  ・ 旧来サーバーでの友人関係・コミュニケーションへの支障
  ・ ご協力いただけるユーザーがいらっしゃるかどうか
 
 上記の技術的、コミュニケーション的問題点を解決した上で、弊社でのサーバー増設計画を改めて検討させていただく必要がございます。
 本件に関しては検討を開始させて頂いたばかりでございますので、正式なサービス開始となった場合、改めて公式サイトで告知を行わせていただきます。

Webサイトでのサポートについて
 旧公式Webサイトに関しましては、弊社で製作したものではなく、弊社として管理が行き届かないものでありました。
 現行公式サイトに関しましては現在発展途中のものであり、今後もリニューアルを進めさせていただきます。
 アカウントの所持者でなければ問い合わせができないといった部分に関しては、弊社としてお問い合わせ対応のポリシーとして、定義させて頂いております。
 新たにゲームをはじめてみようと思われる方に対してのサポートに関しても各種メディア、製作物などを通じ今後とも拡充していく予定です。 
 
「11.Webサイトの内容についての配慮」に関して
 上記の内容で御回答とさせていただければと思います。

サービス提供度合の認識について
 ラグナロクオンラインは現状も発展途上にあるオンラインゲームであり、開発元ともども弊社としましても経験を積み、更なるサービスの向上に努めなければならないと考えております。

「12.現状はユーザーが容認すべき範囲であると考えているのか」に関して
 現状ご提供できている内容が、十分であるとは弊社としても考えておりません。
 今後とも製品の成熟と共に、弊社のサービスの向上を目指していく所存でおります。

「13.台湾の遊技新幹線社のような、Gravity社に依存しない行動・対策は可能か」に関して
 各国のライセンシーの対応に付きまして、弊社がお話する立場にはございません。
遊戯新幹線社とは弊社も同じコンテンツを提供させて頂いているアライアンスパートナーとして、情報交換などを行わせていただいております。
遊戯新幹線社としても開発元との連携を密にしながら、日本とはまた異なる事情と問題点を抱えながらで奮闘されております。
各国それぞれ得手不得手としている分野が存在しており、開発元も含め相互情報交換を
今後も進めていきたいと考えております。
これまでに述べさせていただきましたとおり、弊社としましてもライセンサーとしての立場だけではなく、日本のユーザーにもっとも近い存在として、開発元との協議・改修に勤めさせていただいております。
ユーザーの皆様に御満足いただけるように日々弊社も邁進していく所存です。
以上で、御質問に対する御回答とさせていただきたいと思います。


最後になりましたが、弊社も有料サービス化に伴いスタッフの増強、日本のユーザー様にご提供する施策などを十分に検討させていただける体制を強化させていただいている最中です。
来年早々には以前、カンファレンス等でもお話させていただきました通り、「ラグナロク運営委員会」等、ユーザー様との対話の機会を増やさせていただく所存です。
ラグナロクオンラインが課金の有料サービスではなく、ユーザーの皆様に御満足いただける優良サービスとなりますよう頑張らせていただきます。

是非今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

個人的意見

これがユーザーが質問状を手持ちし、その会談の結果としてまとめられた物であるならば、それなりの意義もあるだろう。
言っている事は「すまん、ごめん、でも頑張るよ」と言うおよそ質問内容を理解していなさそうな物であっても、先方にも事情はあるだろう。我々の知らぬ苦悩が有るだろう。そこまでは許容する。そして今回吐いた言葉を実行する「有言実行の会社」になってくれたとしたら、ユーザーの活動もそれなりに報われただろう。

しかし、この公開質問状は先方によって「受け取り拒否」された物だ。
しかも受け取り拒否理由が秀逸で「メディアを使って広報やってるから(意訳)」。
日本国内に在住する人間は「表現の自由」と言う権利を有していて、己の思索の結果や思想を自由に公表する権利を持っていると私は学校で学んだが、いつしかこの権利項目は削除されたのであろうか?
己の行動をメディアに取り上げてもらい、己の真情や思想を公表すると迫害される…いつからこの国はキムチの国の王子様の国になったのだ?


受け取り拒否自体はそれ相応の理由があるなら許容しよう。企業として譲れぬ一線もあるだろうから。
「会見は真に勝手ながらお受けする事が出来ませんが、お送り頂いた質問状に関しては精読させて頂き、後日弊社Web内で正式に回答を掲載致します」
こう言われれば、事も荒立たずに済んだだろう。
しかし会見拒否理由が「すると該当活動において、雑誌社に向けて記事掲載依頼のメールが掲載されておりました。」(原文ママ)
これを拒否理由に持ってくるという行為自体が信じられない。弁護士当たりに相談してから行動を決定したほうがいいぞ。

で、
メディアを使って活動の広報を行っているから会見拒否
と言う社の方針を打ち出しておきながら、実際にガンホー社に対して提出されていない質問状に勝手に答えるのは何故の変心か? 筋を通すなら完全黙秘で構わないと思うのだが?
それが数多くのユーザーに知れ渡る前に、先手を打って「流石だな、俺ら」とでも自慢するつもりか?


彼らの個別の回答に対して一番重要度が高いと私が認識している項目について突っ込む。

「情報漏洩に関して」
初動段階で「努力目標を果たしたが、セキュリティーの世界に云々」と言う親会社を通じて行った発表はなんだったのか? 私はそのニュースを見て「あれが達成された努力目標なら、課金に際して送った情報も簡単に漏洩するな」と判断した。しかし現時点では彼らは「あの時点のセキュリティーはなっていなかった」事を認めている。まず、現状把握が全然なっていない。激しく不安になる次第だ。
次に過ちとは言え虚偽の主張をメディアに対して送り、虚偽である事が判明してからも訂正は入れないと言う点に対して、先方の明確な主張が無い。
誤ったニュースリリースを行ったなら、関係メディアに対して修正記事の掲載依頼をするのが筋だろう。
多くの人が気付いている通り、彼らガンホー社にはセキュリティーに関する十分な予備知識もスキルも無く、その癖声だけは大きいという不誠実なイメージがついてしまっている。これで良いのでしょうか? ガンホーさん?

その他の項目に関しては、少なくとも現時点での突っ込みを控える。
サービスの質はユーザーと「ラグナロク運営委員会」と言う謎の組織で存分に語り合って決定すると良いだろう。ユーザーに存在さえ明らかにされていない謎の組織が存在するか否か、そのメンバーがどのような制約の上でその地位を勝ち取ったのか、私は寡黙にして知らない。(あるいは現時点で「準備委員会なのかもしれないが」)


一言だけ言う
「飼い犬になった時点で、飼い主の手を噛む事など出来やしない。
何かを変えていくのは飼い犬ではなく、人だ」