それから
前回報告の「急すぎる展開」以降、全く管理状況に動きがなかった訳ではない。
ただ、ここに書くと「記事読んだけど、サイトに書いてある事と変わりが無かった」と言う意見が出るので少し自重しただけである。(激しく後悔中…)
なお、前回の雑誌記事は確かにサイトやBBSでの意見の焼き直しであるが、比較的にゅ缶や2chに関係の無い一般読者層に対する配慮もあるので少し焦点を絞った。中のラグの話やバグ関係に関しては
1.程度問題を取り上げると水掛け論になりやすい(満足するラインは人によって異なる)
2.バグはどのソフトにもある。問題は対応姿勢…だが、やっぱり程度問題を含む
と言う観点からあえて外した。
商業誌だから毒を吐かないのでは無く、媒体の方向性に合わないから「合う部分」を強調したのである。
さて、あれ以降の動きだが…
公開質問状提出後、クリスマスイベントが実施された。無論クリスマス村(ルティエ)とその付随施設は既存サーバーの中に組み込まれた。「容易にユーザーが殺到すると思われる」マップに対する配慮は少々足りなかったと言わざるを得ない。
その後、何度かの定期メンテナンスが行われ(無論、予定時刻には終わらない)、メンテナンスの度に何がしかの不具合(ログインサーバー陥落など)が発生し、謎の巫女さんパッチ(破魔矢バカにすると怒るぞ! …俺の家系は神道なんだってば…)や誤認BAN(例の回答で「BANした時はその内容晒す」と言ったのに内容に関しては「ご自身が一番良くご存知でしょう」って…凄いギャグかますなぁ…)相変わらずBOTは消えない、スキルロストは救済されない(2002年年末に少し救済事例がBBSに報告されたが、その後他のユーザーに波及したきざし無し)
言いたく無いが、恨み言しか出てこないぞ。
私自身、一応2002年年末で課金を少し停止しようかと思ったのだが例の原稿ページ分捕る時に「継続情報も記載する」と言ってしまった手前、プレイを止める訳にも行かない事が発覚。仕方無しに課金した。(1500円が惜しかったわけではない…現にこのページの代金は既に半年分振り込んである。社会人だし金が無い訳ではないのだ)
1500円程度の小銭が惜しい訳ではないが、このサービス内容に1500円支払うのは非常に…非常に
ムカツク
ええ、これに金払うぐらいなら恵まれない子供にワクチン配ってもいいのではないかと。
飯食えない人々に何か救援物資を送った方が有意義なのではないかと。
根性足りない会社に金払うの、正直惜しいよ。(←かなり本音)
いく人かのユーザーは課金後体制の不満に対して最後のカードを切った。所謂引退だ。
例の誤認BANを食らったユーザーも課金を停止している。然しながらこの流れは大河に成る事無く支流で終わりそうな気もしなくも無い。残念ながら「うさだ氏」の言う通り、ユーザーに出来る最後の切り札は止めるしか無く、PT機能が不全でも、ギルド機能が殆ど役に立っていなくても、サーバーが不安定であろうとも、管理が全然なっていなくても…ユーザーは逃げない…のだろうか?
実際に私も止める事の出来ない人々の気持ちが判らないでもない。
Lineageの時にそうだったのだが、ゲーム内で「仲間」が出来ると容易に引退できないのである。しかも困った事にこの手のグループは「外部に敵や困難が存在すると連帯を強める」と言う側面を持っている。この場合ガンホー社の不手際の連続がユーザーグループの結束を頑強にしている可能性が指摘できる。
これはMMORPGと言う物の持つ特性と言っても過言ではない。幸か不幸かガンホー社は自らの不手際がよい方向に傾いている事を神に感謝するべきだ(しかし、いつまでもこの瑞穂の国の神々が破魔矢を茶化したゲームに恩寵を垂れるとは思えぬ。荒神もまたこの国の神々の一柱である事を良く把握しておくが良い)
私はうさだ氏とは異なり「ユーザーが逃げないのは不具合をものともしない…のではなく、ユーザーが相互に引退を防止しあっている為」と言う説を採る。ある一定数のユーザーが「我慢しきれなくなるまで」この状況は続くだろう。そのサイレントマイノリティーたる「大衆」の意見を操作できる者など存在しない。良い方向にも、悪い方向にも。
あえて小さな文字にしたのには他意はありません。この様な事を書いてみても仕方が無いのだ。
要約すると「結局な〜んも変わりませんでした」と言うことになるのであるが、私はある観点から公開質問状の意義を感じている。
まず、公開質問状が公式HPに掲載され続けているという事。
ガンホー社がどの様な態度を取ったとしても少なくとも彼らがかつてその様に発言したという履歴は残る。彼らが言った事と現在の状況を比較すれば、よほどの事が無い限り「現状」と言うものに気が向く。改善すると言った事が行われておらず、催促するといった事が数ヶ月間放置となれば、それはそれで彼らの能力を一般ユーザーが正しく認識する資料としての価値がある。
また非常に汚い作戦だが、「今回の彼らの発言を言質とした批判」の方法は残されている。(本当は批判の為の批判になりやすいので、こんな作戦は取りたくないのだが)
我々(改善を望む人々)の立場を明確にし、ガンホー社の(たとえ場当たり的な物であっても)立場を明確にしたという点でもこの文書の意義はある。互いの立場が明確になればディベートのしようも有ると言うものだ。
改善を望む人々はあの文章を以ってドラスティックに状況を改善する事を望んだ。(私も当初「上手く行けばいきなり体制が変わるかなぁ〜」等と夢見た時期もあった)
幾人かの人々が予想した通り急激な変化は無かった訳であるが、だからと言ってあの活動が無駄だった訳ではない。後々、あの文章はじわじわと状況を変化させる礎となるだろう。
声を発する人間は問題提議を続けるしかないのだ。その結果がサイレント・マイノリティーの評価と言う形でいつか噴出する。と言う訳で私は今後もネチネチとガンホー社ウォッチを継続し、異論がある場合には「それってどうよ?」と声を発し、評価すべき点があれば称揚する。
その行為が、水面に波を立てる事を願って。
# 出来る事なら岩を投げつけ、どっかんどっかん揺り動かしたいのだが。